本画像は別件でマヤランの種子を林床直播した時の様子。

  林床の土でスギ玉粘土を作リ種子をまぶす           林床に埋める                                      一年後回収


洗浄                          洗浄後偶然に菌糸束発見                       観察ボックスに着床する   クリック拡大

マヤランの種子を採集してその林床に直播テストを行った。一年後このスギ玉団子を回収し発芽の様子を調べた。     
発芽の確認は出来なかったが持ち 帰って洗浄した。初めて見る黒光りする根状菌糸束らしき髭を発見した。何の菌糸かは
 知るよしもないがクロヤツシロランの観察ボックスに着床して様子を見ることにした。2012-3-末のことである。                               

以下の画像はオニノヤガラの種子と1cm大の米麻を採取した時の様子。


前図のスギ玉団子の根状菌糸束とこのオニノヤガラの根状菌糸束は目視する限り全く同じ部位に見える。だとするなら
ナラタケ菌の根状菌糸束であると推測出来る。それでは林床の植生は如何か、これもどちらもクヌキ林主体であった

左図はボックス内に着床した時の様子、右図はその後三か月後の成長度である。根状菌糸束が塊茎にがっつり食え込
  んでいるオニノヤガラの生態系は初めてであった。この図は勿論肉眼では不可能、拡大しての判明である。

     こちらの画像は参考のおまけ。得意のクロヤツシロランに関る根状菌糸束の様子  




クロヤツシロランのこの様な生態系は皆さんは初めてのことと思うので脳裏にしっかりと収めて置いて下さい。    
この生態系はオニノヤガラと同じに見える、しかし根状菌糸束の発色は全く違うという事、共生菌も当然に違うであろう
と思われるがクロヤツシロランの共生菌を同定出来ないので未だに不明であり未記載の菌類と言う事になります。  

半面、これは根状菌糸束では無いのではと云うもやもやがわだかまりと成っている、本記録は自生地での観察である。

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