オニノヤガラの種子直播、発芽に至るか
根拠は何もないがクロヤツシロランの培地でオニノヤガラが発芽するか?
  

オニノヤガラ直播して20日たちました。
気のせいか膨らんだようにも感じますが。如何でしょうか。
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オニノヤガラの発芽、プロトコ−ムになる過程は見たことないので分かりませんが表皮の長さはヤツシロランに比べて短いですね
ランの種子の形状は大体皆同じで左右の尻尾の長さ違っていて長い方が先に根状器官(仮)を発生させます。此れは何の意味が
あるのでしょうか。オニノヤガラの種子が
クロヤツシロランの発芽した培地で発芽するかしないかは分かりませんが、もし発芽する
様なことになれば 面白い事が発見できるかも知れないので大変に興味津々です。

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結果が出ました。オニノヤガラの発芽と判断しました。これまでにオニノヤガラの発芽の様子は見たことはありません
しかしヤツシロランの発芽は飽きるほど観察して来たのでプロトコ−ムから少し進んだ状態だと思います。右図は角度
を変えて撮ってみましたら鮮明な(?)
プロトコ−ムになったので判断しました。直播して一か月足らずで結果が出たの
ヤツシロランと変わりありませんね。このプロトコ−ムのDNAを検査すれば共生菌が解明できると思いますが如何でし
ょうか。
もし無事にプロトコ−ムが成長したら別ル−トで解析を進めたいと思っております。

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本家本元のオニノヤガラ属のオニノヤガラが発芽した。Web括っても何の情報も出てこない、無菌
培養で発芽したなどと言う記録もない?、これは正真正銘の
オニノヤガラのプロトコ−ムだ、しかも
直播きである。野菜の如く短期間で発芽などと誇張したが、直播きして約19日でその兆候が現れ
一か月後の姿である。開設者は畑でジャガイモなどもやっているが芽だし迄20日は掛かる、オニ
ノヤガラを開花させようなどとは全く思っていないが、野生に於いては恐らく開花まで5〜6年は掛
かるだろう。ヤツシロラン等は直播して約180日で開花に至ることは何回も実証した。今回オニノヤ
ガラ
直播きしてヤツシロラン等と同様約20日で発芽した。この仕法で実験すればその生態系は4,5
年は短縮できるかも知れない。何故なら年間休む事無く成長続けるからだ。

この時期に初雪となったのは54年振りとか、こんな時には腐生ランの地下部でも観察して未知の
分野に思いを馳せる、幸せだ!
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参考、クロヤツシロランのプロトコ−ム後の成長                      オニノヤガラのプロトコ−ム

オニノヤガラのプロトコ−ム
を拡大すると既にその下部に突起器官(仮)が見える。ヤツシロラン
そうだが本家のオニノヤガラがその正体を現した。オニノヤガラ属の再認識だ。今後オニノヤガラ
がどの様な成長の軌跡をたどるのか、左図のヤツシロランとはその生態系は当然違う筈である。
腐生ランの直播き工法の特権だ、触って、嗅いで転がして、味見も出来る(笑)。目から鱗の時が。

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2日前画像9、何故か消えてしまった矢印残念      隣は健在、突起が生えて来た2つ、偶然か      

霧を掛けても、雫が落ちても写らなくなって終うほど小さい。右の画像は又不思議2つの突起が現れた、偶然なのか
三つともそんな感じである。タッパ−全体に直播したがこのエリアはスギ玉一個の範囲、全く狭い2cm四方程である。
共生菌の生息する範囲とは、こんなものかと何時も思っている。この辺が難しい処で発芽の難易度が決まりそうです。

この段階でDNA検査ができれば初期の共生菌は判明するかも知れない。そしてオニノヤガラはやがてナラタケ菌と共
生すると言うことだ。

ところがオニノヤガラが初期の共生菌で発芽して次の段階、つまりナラタケ菌に移行する段階は未だ解っていない。 
果たしてこの
プロトコ−ムが無事に成長するのか、折角ここまで到着したので消滅したのでは真にもったいない事です

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こちらは塊茎、粟粒大             大豆大の塊茎、根状菌糸束が喰い着いている

この画像は別観察中の画像であるが、特に
左図は
あわ粒大で既に菌糸束らしき部位が見えてます、だとすると間もなく
プロトコームナラタケ菌に出合わなければ成長半ばでストップするのか、消えてしまうのか大変な事に成りました(笑)
次の手はあるのか?!

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根状菌糸束の切片                    気になるその中身

お断りです。この根状菌糸束の実物は実は髪の毛よりも細い事を記しておきます。
単純明解な方法はこれしか無い。打つ手は此れだけだ!,他に如何することも出来ない。13図の張り付着
いた
根状菌糸束の切片を取るしかない。しかし、はたまた気になることがある。この根状菌糸束の中は如何
なっているのか、生きているのか。
気になるその中身の画像があった。即試さないと又消えるかも知れない。

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ナラタケの根状菌糸束切片を周りに配置した、つもりである。ピンセントでつまんで拡大鏡で覗く、
2cm四方はピンセント先が拡大されて全く見えない、めくら落としである。観察出来なくなれば一巻
の終わりだが三個の
プロトコ−ムは運良く見つかった。後は如何なるかは全く分からない。     
オニノヤガラの種子を直播してプロトコ−ムの兆候を確認してから25日目の事と記録する。2016-11-27


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再び消えてしまったオニノヤガラのプロトコ−ム折角根状菌糸束切片を張り付けたつもりで
あったがその効果は見えない。もう打つ手なしだ。次から次と
プロトコ−ムは発生しているの
で次回に期待するしかないのか、
我慢のしどころである。
         


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上図2枚はクロヤツシロランが最短10日前後で発芽したスギ玉菌茶色の菌糸である。この際この菌糸にも
オニノヤガラの種子を直播きです。如何なるかは知る余地も無いが出来ることは全てやるしか無いと焦り始
めた。オニノヤガラの種子とヤツシロランの種子とは長さが違うので発芽すれば迷わず分る筈である。   

当初クロヤツシロランの種子の林床直播き実験を繰り返したが発芽は無かった。色々と養生と小細工を繰り
返した。発芽の
様子は自然と人工播きの競争だった、人工小細工が勝ったのである。自然環境では腐生ラン
の発芽は困難であることが解った。そんな事の繰り返しだった。今回、オニノヤガラの種子が同じ工法でヤツ
シロラン
同様
に簡単に発芽してしまったのは目から鱗の驚きであった。しかしここに来て最難関に突き当たって
しまった。
オニノヤガラのプロトコ−ム後の成長,結果が解っているにも関わらずそれが出来ないのだ。    

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周りのクロヤツシロランのプロトコ−ム
はどんどん成長しているがオニノヤガラは全然発芽なし。

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16,17図と同じ場所のオニノヤガラのプロトコ−ム。同じく直播きしたが成長が遅れているプロトコ−ム。
ようやくその姿が見えて来たがこれも消えてしまうのか全く分かりません。


22図プロトコ−ム成長は非常に遅い、ナラタケの菌糸が感染していないかも知れない。次の手を考え
ないと消滅するかも知れないな〜。
別実験の塊茎の傍から菌糸が見つかれば良いのだが、根状菌糸
束になる前の
菌糸の状態はどの様な形状なのかも全く分かりません。


さすがに難しくなった。やっぱりと言う事か。消えはしないが全く生長なしだ、他の発芽も止まった様だ。
1回目のナラタケの根状菌糸束の破片をまた持ってくるか、このプロトコ−ムを
別実験で生えてきたナラタ
ケに移動するか、細やかな希望はあるが肉眼では難しい程に小さい。ナラタケの菌糸は根状菌糸束に
なる前は白色菌糸にならないのか、如何か分からない。
白色菌糸になってくれれば摘まんできて張り付
ければ簡単なのだが。その辺がまだ分からない。1/25

別実験
此方は良き場所に発芽発見
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此方は、お誂えの場所にプロトコ−ムを発見した。
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もし此のまま、生長してくれれば初期共生菌後期共生菌の生態系が観察されると考える。
別実験
を是非ご覧になって頂きていです。希望が見えてきました


どうも、分からない事ばかりである。生長が遅いので判断ができない。丸印はプロトコ−ムの様にも見えるが。
点○は何かの生長点では、前回塊茎を掘り起こしたときのストロン(仮)が伸長しているのかも知れない(右図)。


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またまた掘り起こしてしまった。しかし予想がはずれ赤っ恥である。ストロン(仮)は直進太っていた

このプロトコ-ムは既にナラタケの根状菌糸束に感染しているかに見える。もし塊茎の形成まで生長
すれば大成功であるバンザイ!(笑)。


その後の実験は芳しくはありませんがオニノヤガラの播床に不明の球体が発生した。虫の卵か
プロトコ−ムかは分からないが早速、オニノヤガラの塊茎に張り付けてみた。如何なるかは全く不明。


ついに発見!!初期発芽共生菌候補

オニノヤガラの成熟期の共生菌はご存知のナラタケであが初期発芽の共生菌は日本ではクヌギタケ属
が関わって要るとさている。しかし未だに漠然として不明確である。今回オニノヤガラの播種床で長期間
観察を続けているが
菌糸上でそのプロトコ−ムを発見した。設備が皆無なので同定出来ないのが残念
である。けれどもこの
菌糸上にオニノヤガラの種子を張り付けることは容易い。珍しい現象を今回は発見
する事が出来た。
ヤツシロランは子実体の裏に播種しても発芽するがオニノヤガラはナラタケの裏に播い
ても意味が無いからである。ヤツシロランの咲く林床でオニノヤガラも発芽することがこれで実証された訳
である。又
上図28等にプロトコ−ムを移動してはどうか、ナラタケ菌との出会いとなる。夢の実験はつづく


これまでにも発芽してプロトコ−ムになっては消えた左図。処がこの個体右図は明らかにプロトコ−ム期を
超えたものだがクロヤツシロやアキザキの形状とも違う格好だ。オニノヤガラはプロトコ−ム後の形状がど
のように成るのか大変に興味津々なのである。直播きしてから既に七ケ月が経っている。

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