菌寄生ランの塊茎移植とその推移(同時進行添付)

・・・2014(T) (U)2015 (V)2015

本年は黄花系のクロヤツシロランだけではなく地下塊茎の移植など進めたいので表題を「菌寄生ラン」と変更しました。又アキザキヤツシロランにも挑戦
したいので進み次第添付出来ればと思っております。この記録は個人的な趣味の範囲で、観察と実験は何分未知の世界なので当り外れはご容赦下さい。





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根状器官の伸長ほとんど変りませんが、一本の根状器官を失っても残り三本は観察ボックス内の隅々を縦横無尽に走り廻っている。

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66図塊茎の生長点が前方に障害物がないのに立ち上がる気配が見える。これは何時もの様に花茎の立ち上げかも知れない。塊茎の成熟が
完了すると花茎を伸ばすからである。花茎が立ち上がるとその後一か月で開花となるのが常である。塊茎大きさは既に親の三倍にはなってい
      る。2月の
2015世界らん展頃に開花すれば尚更嬉しい。これは夢ではない面白くなってきました。


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大変なことになりました。塊茎の5節から生長点2が発生しました。1〜2節近辺で発生するのはたまにありますが生長点近くで発生するのは初めてです。これは生長点に何か負担が掛っている様です。寒さの精か何か全く分かりません。今少し様子を見て削除するなり考えなくてはと思います。生長点の先端ですが、何時も薄い丸い透明なアイレンズのよなキャップが付きまとっていて進行方向を司っている様です。段々と色濃くなって外れます。その立ち上がる足跡が拡大図で見られます。この辺が塊茎生長中の面白い処です。地下の生長はこのような実験でないと中々分かりません(2015-1-6)。

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こんな実験は常に、一喜一憂の心境だ。一寸の事で変化して終うので先が読めなくなる事度々である。生長続けているだけでも軌跡である。しかし考えて見るとこんなに手の係らない経済的なラン植物の栽培は無いなとも思う。林床の冬場は勿論凍り付く、夏場は低山なので其れほど気にする事も無い。冬には部屋に取り込むが、林床では落葉の発酵微熱があるので寒さに絶えることも出来る。微熱の代わりに15ワット程の温床マットを温箱に入れてやれば年中生育も、直播も出来る、しかもその生態は短サイクルで年間4回も咲かせる事も可能なのだ。共生菌が絶えない限り塊茎は更新され、腐ることもなくエビネの様に芋は繋がることも分った。腐生ランは消えたり出たりで気まぐれで難しいと定義付けられているが、これは林床の菌の繁殖が追付かないためだ。オニノヤガラ等の塊茎は大きいので広い範囲の菌を独り占めするので、所々しか生えない理屈も分る。ヤツシロラン類の塊茎は小さいので小箱で栽培可能なのも魅力だ。「腐生ランなどに手を出すべきでは無い」などと言うことが通説になっているようだが、年に四回も花を咲かせる事が出来る植物など何処にも無いはずだ。このメカを研究しない手は・・・・・・ないと思いませんかご同輩諸君。

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72図脇芽が勢いついて来たので思いきってつぶし(削除)しました。生長点に影響するでしょうか。74図脇芽は潰したが(削除)塊茎の生長が遅くなって来た。2月開花は難しく成ってきた。

左図、根状器官(仮)再度発生(白数字)が発生したので、一寸説明をします。根状器官(仮)は本来新塊茎が芽吹く直前にプロトコームの場合には2本、成熟した塊茎の場合には複数
生じます。今回は成熟した塊茎ですので先に
4本生じました。林床では開花前になるとこの根状器官(仮)は自然消滅します。ところがこの実験では再度根状器官(仮)白3本発生して
来ました。この現象は前記した様に新塊茎が芽吹く時に発生するのですが、花茎が立ち上がる時に発生した訳です。この原因は二つ程考えられますが後ほどの説明となります。  







黄花系塊茎は3回目開花に向けて順調に生育中,2月末〜3月初旬開花の予定である。


この位に生長すると、林床ならば地上にようやく芽だしした7月末か8月初めの状態か、この頃、花茎は光に感知するのでその方向に曲がる。次回迄には豆電球で誘導となる。

左図、蕾が徐々にはっきりしてきたが、後一節花茎が伸びるのか。右図、蕾に苞葉(仮)が被っていれば又一節伸びる、その辺が難しい。しかし順調!。

花茎は光に反応して、くねくねと曲がる。暗室なので少しでも明るい方向に曲がるようだ。其れを直すには豆電球を使用する。翌日には直っているので、その反応も早い。一般の植物には見られない早さである。3ケ月サイクルで咲くのはその為か。本個体は3回目開花に向けて良好な生育をしているので3月の半ばまでには開花するだろう。拡大してみるともう一節伸びそうなのだが。


クロヤツシロランは2007年絶滅危惧種からランク外となった腐生ランであるが其の生態系は依然として謎に包まれている。之は絶滅危惧種に指定する事によって種の保存を守ろうとする手段で大切な事でもある。然し一方でこの規制によって生態系の解明にブレーキが掛る事も事実である。偶然にも開設者は丁度その頃からこのクロヤツシロランに興味を抱き種子を林床に直播き実験を繰り返した。或る時偶然にも大発見をした。それは林床でのこの野生ランの発芽、プロトコームの発見であった。生で目視することができた。之によってこの腐生ランの発芽を司る共生菌候補の正体を尽きとめる事ができたのである。現在は其の共生菌候補を操り(?)三カ月サイクルで開花に至る事も出来る様になった。つまり年間四季に関係なく四回開花する事を実験によって実証した。今回の黄花系の実験も、三回目開花を目指し目前に近づいたところである。上図はその一端を示す。


つぼみが覗き始めました。黄花が出るか、駄花に成るのか菌の業の見せ処かな。


待望の開花、真近、花色気になりますが、黄味がさしておりますから、黄花系の再現となるでしょうか。それにしてもこのど迫力
頼もしい。
多難を乗り越えて、つぼみ多数、直播きしてまる2年の経過、野生を上回る勢いです。腐生ランは実験(自説)によると
4倍の早さで生長進みますから8年分の株と同等の個体です。開花まで後、一週間、全個数の開花になれば免許皆伝です(笑)

多難とは 塊茎を一回移植しました。                          
親株から子芋(本塊茎)が外れた。
根状器官(仮)を1本切断の実験。  


                                          花柄が徐々に開き咲く向き決めをする様です。


昨年の7月から単サイクルで今、3月半ばに開花すれば
黄花系クロヤツシロランの連続3回開花となる。次回の計画は
この黄花系を人工授粉して種子を採ることだ。7個も咲くので色々の実験に利用出来そうだ。一歩近づいた倍増計画。 


カメラ目線の誘導に成功しました。後は開花待つばかりかな。
右図、本日は開花予定日です。ぴしゃり決まりました。夕方には咲くでしょうか、しかし何んか変ですね。


黄花系クロヤツシロランの3回目開花しました。予定通リ本日の開花ですが、夕方にもう一度アップします。右図、8分通り開花しました。思うに、二番、三番花を見て
見ないと結論は早すぎですがペタル(小花被)は確かに黄色ですがその他は
駄花に等しいね。移植をした事によって菌叢も変わりますから発色は共生菌の影響による
などとなればこれも又大発見に繋がりますね〜。各地には色違えが生息していますし、面白いことになりそうです。添付はまだまだつづく。                 


左右同じ画像で右図拡大アップしました。これは、やっぱり黄花っぽいね〜、作出者の目の欲かも知れないけれどもそう言う事にしておきましょう。


右二番花、開花する、一番花は昨日人工授粉完了したが成功したかどうかは全く手応えなし。二番花は自家受粉にするか、人工授粉にするか一番花の状態を
見てから決める事とする。


二番花も本日人工授粉を行った。これも全くの手探り作業、
一番花授粉は成功したのか未だ分らない。成功すれば花柄が伸び始めるはずだ。






クロヤツシロランは受粉すると立ち上がり花柄をぐんぐん伸ばします。其の兆候は見えますが、未だ分りません。セルフしてから丁度一週間目である。


塊茎の
移植に始まり開花、人工授粉結実と同時進行で進めて来ました。途中落胆したり喜んだりと日々悩みましたが何とか
種子結実まで来れました。残すは
種子採取して来期の実験林床直播まで進みたいです。後は種子刮ハまで一旦休みます。


黄花系クロヤツシロランは4回目開花に向けて発進しておりましたが本日突如として腐敗している事が分りました。しかし数々の記録を残しました。
1.人工授粉で種子確保し再度直播きしてその
発芽を確認した処です。
2.その種子を林床に
播種すべく計画中でこの6月必ずに実行します。,
3.単サイクルの
三カ月で季節に関係なく三回開花完了したとろでした.

本件は今回をもって終了します。有難う御座いました。
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