これが正真正銘のアキザキヤツシロランの実生、プロトコームその後の小塊茎群だ。
実生,直播きして5ケ月大人ヘの別れ道なのか継代共生菌は何か?この季節、黙して語らぬ菌糸の面見たい、変竹林の幼子よ!
自然の林床では湿度の関係で発芽困難な腐生ラン、花の下を伸ばしきっても種子は小虫の餌となり、遠く飛んでも森のも屑と化する。ところが人工的に一寸手を加えてやればぞくっと発芽する。
自然の摂理は如何成ってんのと戸惑うばかりだ。実はこの培地は本来クロヤツシロランの寝床なのに、アキザキヤツシロラン播いてもこの通リ発芽した。野菜の如くいとも簡単に発芽したのだ。
ところが、処がこのアキザキヤツシロラン、直播きして5ケ月目にして生長ストップだ。勿論クロヤツシロランはぐんぐん生長続けている事は言うまでもない。
同時進行添付なのでその勇気をかって頂きたい。当たれ外れはご容赦あれ。
世の中は狭い、研究者やご同輩諸氏が心配してアドバイスや部位を送ってくれた。それに一寸手を加えて変竹林の幼子達をこの遊園地に移植となった。おやつ(菌糸)が出揃うまで待つことに。
右図、 先ず初めに試験的に4個の個体を置いて見た。一週間後菌の動きは如何か、それによって上図の小塊茎群を移植する事にする。
2015-4-30添付図4枚(4/29撮影)
左図、部分的に菌糸が発生、笹葉の腐葉土からの発生ですが塊茎には未だ取付いてませんね。右図、細い蜘蛛の巣状の菌糸が沢山出ています。こちらは取付き目視出来ます。
この図は当地竹林から拾った極太の菌糸の中に安置した塊茎ですが変化は未だありません。いずれにしろ、最上段の全体図に菌糸が目視されるのを待ってのから移植となります。
2015-5-5 , 5枚添付
菌糸の繁殖変わらず、外気温も寒く無く(20℃前後)なので昼夜外だし。湿度を保ちながら気長に様子を伺う。
完全な移植なので菌糸が繁殖しなければ活着まで時間がかかるものと判断する。菌糸が広がればこの変竹林達も活気が出るに違えない。
2015-5-13 5枚添付
ようやく矢印の部分に菌糸が発生しました。自生地の菌糸だと思いますので大切に見守りたいと思います。
菌糸の量も多少増えておりますが塊茎の生長は目立つ程では有りません
この実験はアキザキヤツシロランのプロトコームその後について記録しています。種子、発芽場所、生育培地と全く異なった環境です。
種子は富士山麓、発芽場所は丹沢山地、そして現在の生育培地は遥か南の自生地のものである。変竹林腐生ランの実験はつづく。
2015-5-18添付
全体図5番(右図)に菌糸が広がったので、早速塊茎を移植した。其の他は変化なし、1番に緑色菌糸発生、これはこまめに取り除けば問題なさそうだ。
2015-5-25添付
多少の生長は見えるがほとんど変らず、気長につき合う事になりそうだ。